2012年6月30日土曜日

自分のショットの精度を知る


ゲーム設計というものは、自分のショットについて知らなければ成り立たない.

 このクラブならキャリーで何ヤード飛び、何ヤード転がるか。これを把握していなければ、どこへどう打って、それからどうしようとショットを組み立てていかれないのは、当然ではないでしょうか。
 では、何ヤード飛んで何ヤード転がるかがわかっていれば、それでいいのかと言えば、十分ではない。それだけではダメなのです。
 
 考えてもみてください。例えば、あなたのショットはどれほどのバラツキがあるのか? 7番アイアンでいい当たりをすると、150ヤード飛ぶ―キャリーで135ヤード、転がって15ヤードだとしましょう。で、ミス・ヒットしたときは、果たして何ヤードぐらいなのか―を考える人はほとんどいないのです。たいていのゴルファーが、最高のショットをしたときの距離を自分の飛距離だと思ってる。そんな都合のいいことを考えてて、ゲームをうまく設計できるはずがないのです。
身もふたもない話をしますが、自分の最高のショットとミス・ショットとの距離の差が約10パーセント以内でなければ、本当はゲーム設計などは立てられない。7番アイアンで150ヤードから135ヤード程度のバラツキが限度になるわけです。
 

 ですが、そう言ったら、ほとんどのゴルファーがゲーム設計に無縁になってしまう。どうしたらいいのか?

 発想をちょっと変えてみるのも、ひとつの方法です。自分はどういう局面でミスを犯しやすいか、いいショットが出るのはどういうシチュエーションなのか―を検証してみるのです。
すると、どうも自分はドライバーのショットでいい当たりをしたとき、フェアウェイの中央からの第二打でダフったりトップしたりしやすいとか、この距離を何番で打てばいいのか確信がもてないままショットに入ったりすると、たいていミスするようだとか、分析できるのではないか。

 逆にどうせ届かないだろうから―と、小さいクラブで刻んだりすると、思いもかけない会心のショットが出る。距離も出て、そのお陰で刻んだつもりが池まで届いたりした経験が、あなたにもあるはずです。

 こういうショットの傾向を自分なりに分析するようになれば、その種のショットに際して、あらかじめ心の用意ができる。ミスをしても、納得がいく。いいショットが出れば、自信も倍加する。そういう態度こそが、ゴルファーを進歩させるのだと、わかってください。ゴルフは練習場でひたすらボールを打って上達するよりも、自分のショットについてよく理解するほうが、ずっと効果的なのです。

 すべてのショットの中でもアベレージ・ゴルファーがミスをおかすのは、間違いなくドライバー・ショットです。ドライバーも一打、短いパットも一打と言いますし、事実そのとおりですが、ドライバーをミスする、次のショットで無理をする。この悪い連鎖が、ゴルファーにとって最大の敵だ―とは、自分の過去のゴルフを思い返してみれば、誰しも思い当たるのではないでしょうか。

 ドライバーでミスをおかさないで済む方法は果たしてあるのか?
それは欲張らないことです.自分の飛距離を十分把握して決して欲を出してそれ以上飛ばそうなどとは考えないことです.気を楽にして目標方向に対してどのように真っ直ぐ飛ばしていくかを考えることが次のショットに結びつきます.

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